「医科歯科連携の要諦“周術期等口腔管理”が時代を拓く」講習会には高い評価
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の切り札とされる“ワクチン接種”が全国的に実施され始めています。同時に東京オリンピック・パラリンピックの開催日が迫ってきており、落ち着かない日々が続いておりますが、置かれた環境の中で、会員の皆様は元気に診療をされているかと思います。
「期待される周術期診療対応を視野に医科歯科連携研修会を実施」
4月から新年度を迎え、入学式・入社式が行われる季節となりましたが、今年は“マスク着用の姿で“異様な雰囲気で、華やかさに欠けた光景となっております。まさに、新型コロナウイルス感染症が社会を変えたと言えます。最近のマスコミ報道では、第4波が来ていると報じており、また、政府関係者も国民に自粛を訴えてその影響もあり、医療機関への“受診抑制”という看過できない状況となっております。
「期待される周術期診療対応を視野に医科歯科連携研修会を実施」
新年明けましておめでとうございます。iDi会員におかれましては、健やかに新年をお迎えのことと存じます。今年も宜しくお願い致します。
昨年は、まさに新型コロナウイルス感染症対策の一年でした。昨年12月には、日医、日歯、日薬、都医ほか病院4団体などの9団体が、合同記者会見を開き、「医療緊急事態宣言」を発表し、中川俊男日医会長は「万全の感染対策が最強の経済対策になる」と強調するに至りました。
「2020年を総括する」
歯科医療情報推進機構理事長 鴨井 久一
旧臘、12月に中国、武漢で発症したといわれるコロナ禍に振り回された1年でした。会員の皆様におかれまして如何、お過ごしですか。我々を取り巻く政治・社会環境も、安倍政権から菅政権へと変わり、米国は選挙戦のさなかで共和党トランプ大統領と民主党バイデン元副大統領の争いが泥沼状態になり、米国が唱道する民主主議とはかけ離れた利己的な論戦が行われています。
「次年度に周術期医科歯科連携の研修会を企画」
新型コロナ感染症拡大防止対策などで、まだまだ社会の落ち着きは見えません。そうした中で、歯科診療には苦労されていると思います。
今年のコロナウイルスを第2類感染症から毎年のインフルエンザと同様第5類感染症にしてもらわないと医療の対応がこの冬大変になると思います。総理大臣も新しくなり政府の速やかな対応を期待しています。
「コロナ対策が問われる中、IDI会員は万全対策」
新型コロナウイルス拡大防止対策が実施されています。日々変わる臨床状況、コロナ対策としてのPCR検査数、感染者数などマスコミが報道しています。「緊急事態宣言」の発令・解除があり、まさに“国難”と称して、国民に対策への理解・協力を要請していました。国民はその情報に右往左往しながら、動揺・懸念を繰り返しています。医科病院の必死な対応には敬服しますが、歯科診療所でもその影響が明らかになり始めていますが、具体的には、患者の歯科診療が抑制され、受診患者の減少が顕在化してきています。
「医科歯科連携に一定の評価&金パラ問題にも注目」
WHOから新型コロナウイルス感染について“パンデミック宣言”が出され、新型コロナウイルス感染症対策が世界的な課題となっており、マスコミも連日、その状況を報道し国民に理解・協力を要望しています。また、その影響で懸念されていた東京オリンピック・パラリンピックの開催が“2021年の夏までに延期・開催”と決定されました。国民は開催に改めて期待する気持ちと中止が回避されことに安堵したと思われます。
「新型コロナウイルス感染症対策に口腔ケアが問われている」
歯科医療情報推進機構理事長 鴨井 久一
2019年、旧臘12月に中国湖北省、武漢市の生鮮市場で発症した新型コロナウイルスは、トリ,蝙蝠などが感染源とされているが、現状では特定されていない。これまで20世紀に3大パンデミックとして発症したスペインカゼ(1918~19年),アジアカゼ(1957~58年),香港カゼ(1968~69年)などがある。
IDIへの期待・注目 マスコミ取材記事が増加
新年明けましておめでとうございます。IDI会員におかれましては、健やかに新年をお迎えのことと存じます。今年も宜しくお願い致します。鴨井久一理事長の豊富な経験に基づいた、歯科界の現状・将来を見据えての運営の下、確実な歩みをしてきた昨年でした。今年も各理事と意見交換をしながら、気を引き締めて会務運営に務めて行く所存であります。
鈴木理事がICOI会長に就任&iDi歯科学会が盛況に開催
IDIに朗報があったことをまず報告しておきます。鈴木仙一理事が8月に正式にICOI(国際口腔インプラント学会)の会長に就任しました。社会的にも注目されているインプラント治療に対しての世界のイニシアチブをとっている学術団体です。
iDi歯科学会のプログラムが決定:多くの参加を期待
IDI歯科学会を9月1日(日)に「未来につなげる歯科医療」というテーマで東京港区新橋(AP新橋「港区新橋1-12-9」)において開催します。
午前の基調講演として、厚生労働省の前医政局歯科保健課長の鳥山佳則氏(現)東京歯科大学教授を講師に招き、「歯科診療報酬-誤解と真実-」というテーマで、行政の視点から講演をお願いしております。
IDI歯科学会における会員発表に多数の応募を期待
新年度がスタートする時期になり、開業医としても新たな気持ちで、診療に取り組まれているかと思います。iDiとしても、引き続き事業の拡充に努めていくことにしております。
さて、4月早々からですが研修会・講習会が次の日時で予定されています。4月7日(日)=ISMマネージャー研修会、14日(日)=ISM更新認定講習会、さらに9月29日(日)と11月3日(祝・日)の計4回を予定しています。4月に開催される研修・講習会に都合により不参加の方は、9月・11月の研修・講習会に参加されることを希望しております。
【松本満茂の編集コラム】
2019年iDi:ISM等を含めた会員向け各種研修会の充実化の推進
謹んで初春のお慶びを申し上げます。iDi会員におかれましては、健やかに新年をお迎えのことと存じます。今年もよろしくお願い申し上げます。 診療報酬改定があった昨年は、鴨井久一理事長の下、その対応ということで、各種研修会や歯科医師資質向上に資するiDi歯科学会のほか様々な事業を実施してきました。特に、厳しくなった “かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所” への算定要件への対応などから、必要とされた研修会には、主催側の予想を上回る多数の参加者があり、会員の関心の高いことを確認させていただきました。
歯科医療機能評価を推進するための歯科医療情報推進機構(iDi)の役割
理事長 鴨井 久一
歯科医界は第三者による評価機構は少ない。医科では1995(H7)年に公益財団法人日本医療機能評価機構が設立され、全国の公・私立病院が機能評価の対象となり、歯学部付属病院でも加盟し、評価機構認定のマークを表示した医療機関も見られた。歯科では2005(H17)年NPO法人歯科医療情報推進機構が歯科医療を客観的に評価する機関として発足した。
【松本満茂の編集コラム】
iDi 会員は今回の診療報酬改定にスムーズに対応
2018 年診療報酬の改定については、診療・介護報酬の同時改定ということで、注目されておりましたが、具体的な改定項目・点数が明らかになり、新点数での診療が4月スタートしました。今回の改定は、⻭科初・再診料が院内感染防止対策の有無で異なった点数設定になったことです。なお、その院内感染防止は「施設基準を満たした届け出」が必要となりますが、その算定を得るには「定期的な新たな研修受講」が必要となります。 一方で、「新たに設ける院内感染防止対策に関する施設基準の届出がない医療機関については、初診料及び再診料を減算する」と明記されております。 この減算という政策に、厚労省の強い姿勢を感じざるを得ません。厚労省では保険指定医療機関は、最低限クリアしているものと認識していると思われますが、今回の改正には地域包括ケアの推進のためという意図があると推測されます。また「か強診療」の施設基準について、会員の関心・懸念されていると思いますが、「9項目のうち3項目該当すること」など新たな算定要件も複雑で多岐にわたっておりますので、さらに理解する必要がありそうです。
【松本満茂の編集コラム】
鴨井理事長のもとで、会員の意を反映した事業などをスタート
新年、明けましておめでとうございます。
会員各位におかれてましては、健やかに新春をお迎えのことと存じます。
今年も宜しくお願い致します。
iDi では昨年、鴨井
久一(日本歯科大学名誉教授)氏が理事長に就任しました。今年は本格活動のスタートの年になります。まさに鴨井理事長のもとで役員一同、誠実な運営に全力を挙げていくことを再確認したところです。
さて、注目された
2018年度診療報酬改定率は、昨年の12月に診療本体プラス0.55%と決定されました。歯科についてはプラス0.69%となり、細部の改定項目は今後の議論の推移が注目されます。臨床現場からの視点が保険点数などにどの程度反映されるか気になるところです。前回の改定で新設され、会員からの関心も高い「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」については、臨床現場から様々な意見が出されたようですが、算定要件の厳しさなど、全体としてはその評価は十分ではないようです。iDiでは、施設基準研修会や高齢者歯科医療に係る講習会等で積極的に対応してきましたが、今年も継続にしていきたいと考えています。
【松本満茂の編集コラム】
IDI歯科学会学術大会:三浦教授・加藤教授ほか鈴木、山下など会員講演&発表
季節は学会シーズンになり、各歯科学会も連日開催されています。こうした中で9月3日、IDI歯科学会を東医歯大歯学部特別講堂で行ない、全国から多数の参加があり盛況のうちに終えました。注目された三浦公嗣氏(慶大臨床研究推進センター教授・元厚労省老健局長)、加藤仁夫・日大松戸歯学部教授ほか、会員である鈴木仙一氏(厚木市開業)、山下実登氏(立川市開業)、認知症治療の第一人者である朝田隆氏(東医歯大特任教授)から、臨床において参考になる講演をいただきました。三浦教授は「口から食べる楽しみために」をテーマに、最近、話題になっている地域包括ケアシステムへの対応の中で、“口から食べること”の意味やその重要性を指摘し、「医科歯科連携の必要性は当然であり、関係者には問題意識を強く持ってほしい。特に口腔ケアの有効性は既に明らかになっており、歯科医師の先生方には居宅療養管理指導サービスへの積極的な参加が望まれている」とした上で、「ただ、残念ながら、まだまだ少ないのが現実であり、歯科的介入はニーズとして確実にあるので、歯科医師には大きな期待を寄せるところです」と結んだ。続いて、加藤日大松戸歯学部教授は、広く普及し始めているインプラント治療について、「このたび、安心の一環としてインプラント健康手帳配布とインプラント保障制度を開始することになりました。治療が成功してもその後の日常生活において、安全の保障が継続されないと患者の心が休まらない。このIDIが提供する健康手帳と保障制度は、患者が安心してインプラント治療を受けられるようにしていくと思われる」と今後の本制度の普及に大きな期待をした。鈴木氏は豊富な臨床経験から、インプラント治療の評価と正しい理解を求め、続く山下氏は、老健施設における“摂食嚥下”に関しての臨床例を紹介しました。
歯科の今後を見据えるといずれも貴重な症例報告であり、再認識させられることが多いものでした。朝田氏は、認知症予防には有酸素運動が効果的とし具体的な内容を提示しましたが、「認知症は他人事ではありません。少しでも不安があれば、予防プログラムに取り組むことが大切で、早すぎるということはありません」と強調していました。閉会後は、懇親会が開かれ、講演演者・会員同士の親睦・相互の理解を深めました。なお、鈴木氏はインプラント分野の世界的な学会であるICOI(国際口腔インプラント学会)の会長にこのほど就任されました。IDI理事も務めていただいていることもあり、IDIとしても嬉しいニュースであります。この度、その就任を祝してのパーティーが10月29日(日)、帝国ホテルで開催されます。これも合わせて報告しておきます。
既に案内しておりますIDI製作の“誤嚥性肺炎・認知症の予防”のDVDが、お陰様で好評を博しておりますが、さらに、各歯科医院の待合室で放映するなどして、患者さんへの啓発活動にも活用していただきたいと思っています。会員の皆様の協力をお願い致します。
【松本満茂の編集コラム】
日本歯科医師会 堀 憲郎 会長、佐藤 保 副会長、村岡 宜明 専務理事を iDi 理事長、iDi 専務理事が表敬訪問
日本歯科医師会の堀 憲郎
執行部は、7月から2期目のスタートを切りました。iDiでは、早速、鴨井
久一 理事長、松本 満茂 専務理事が日歯会館を表敬訪問し、堀
憲郎 会長、佐藤 保 副会長、村岡 宜明
専務理事と今後の連携を含めて意見交換をしてまいりました。日本歯科医師会と
iDi との相互信頼の必要性を改めて思ったところです。
2期目を迎えた堀会長は日歯代議員会で、「日歯が行っている事業の“見える化”に努力しているところです。会員が注目している新病名の議論も具体的になっていますし、新規事業・既存事業の拡充を進めています」とする挨拶がありました。そこで注目されるのが、2017年の政府の『骨太の方針』の中で、「口腔の健康は全身の健康にもつながることから、生涯を通じた歯科健診の充実、入院患者や要介護者に対する口腔機能管理の推進など歯科保健医療の充実に取り組む」という文言が盛り込まれたということです。政府が歯科の重要性を認め、推進していくということの表れであり、歯科は新たな始動のときを迎えたといえそうです。
さて、iDi歯科学会が9月3日(日)東京医科歯科大学で開催されます。今回は、基調講演に、三浦
公嗣 慶応大学教授(元厚労省老健局長)、朝田 隆
東京医科歯科大学特任教授をお招きしました。また、加藤 仁夫
日大松戸歯学部教授とiDi理事 鈴木 仙一
氏による安心なインプラント治療についてのご講演、iDi高齢者歯科医療担当の山下
美登
氏による徳州会老健施設で1年にわたり実践してきた、誤嚥性肺炎等への取組みとその成果についての発表など盛りだくさんな内容となっております。
開催要綱(参加申込書)を同封いたしましたので、スタッフの皆様も含め、是非ご参加ください。
また、会員からの要望もあった「誤嚥性肺炎・認知症の予防」のDVDを製作し販売を開始しました。
ご購入いただいた歯科・介護関係者からは、「ポイントが平易に解説・説明されており、理解しやすい」
と好評を得ているところです。iDiホームページでもご案内させていただいていますので、広く啓発活動に利用してほしいと思っています。
最後に、社会から評価を得ている歯科医療機能評価(iDi)、インプラント・セーフティー・マーク(ISM)
の新規・更新審査が5月から始まりました。既に何件かの調査が終了し、評価委員会による判定を待っているところです。更新期限を迎えた認定医院の皆様におかれましては、なるべくお早めにお申込みいただけますようにお願いします。
以上のように鴨井新理事長の下でiDi活動が本格的になってまいりました。今後とも会員の皆様には、更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。
【松本満茂の編集コラム】
鴨井 久一 新理事長が就任 〜 iDi 理念の理解に全力 〜
4月から新年度がスタートしました。iDi
でも3月30日に理事会が開催され、新しい理事長に 鴨井 久一
(日本歯科大学名誉教授)の就任が決定いたしました。理事会において述べられた、鴨井新理事長の抱負をご紹介させていただきます。
口腔から始まる予防。様々な疾病と口腔機能の関連が、明確なエビデンスの基に広く認知される時代になりました。
iDi は、初代理事長に元厚生大臣 藤本 孝雄
先生をお迎えし、2005 年の創設以来 「歯科医療の安心
・安全のための認定と情報の促進」、「安全なインプラント治療の普及」、「超高齢社会における摂食
・嚥下指導を中心とした取り組み」を三本柱として志高く活動してまいりました。このたび、理事長職を仰せつかるにあたり、長きにわたりご指導を賜りました
藤本 孝雄
先生に心からの敬意を表し、厚く御礼を申し上げる次第です。
さて、歯科医療では「よく噛めること」の大切さが、認知症や生活習慣の予防に連鎖していること、肥満と食育に関連しては、バイオフイルムの除去の大切さが話題になっています。このような昨今の状況も積極的に取り入れつつ、iDi
の理念を多くの医療関係者、有識者、患者様に知って頂き、より一層の努力をして参りたいと思います。会員の皆様におかれましては引続きのご指導、ご支援をお願いいたします。
鴨井新理事長の意欲
・抱負を踏まえ、今後も役員と共に事業を進めて行くことになります。なお、藤本
孝雄 前理事長は、相談役として引き続き iDi
をご支援いただくことになりました。
このように iDi
も新しい時代を迎えることになりますが、会員の意⾒を反映し、高齢社会の諸課題などに対応した企画・事業等を一つ一つ確実に推進していきたいと思います。
こうした中、歯科全体で関心の高いのが
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」です。届出には「歯援診」と「外来環」の両基準を満たすことが必要ですが、そのための研修会は毎回定員を満たす盛況ぶりであり、問題意識の高いことを認識していますので、今後も逐次対応していきたいと思っています。
次に、社会から高い評価を得ている「iDi 認定」、「ISM
認定」の更新審査の時期が到来しており、今後、お知らせをさせていただきますので、是非更新審査を受けていただきますようご案内します。
最後に、社会的に注目されている「誤嚥性肺炎・胃ろう・認知症の予防」の
DVD
が完成しました。今後、HPにてご案内してまいりますので、ご興味のある方はご購入、ご活用のほどよろしくお願いいたします。
【松本満茂の編集コラム】
基本事業の推進
〜 iDi/ISM 認定 審査項目の見直しと更新審査の実施 〜
新年のお喜びを申し上げます。会員の皆様におかれましては健やかに新
春をお迎えのことと存じます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年は診療報酬の改定がありましたが、その中で特に注目されたのが「
か かりつけ⻭科医機能強化型⻭科診療所」でした。 iDi
では、その施設基準
取得に必要な研修会を多く開催してまいりましたが、今年も依然として需
要が⾼くなっており、本年2 ⽉の開催 (東京 ・⼤阪
・福岡)では、既に東京会場が満席になっておりま す。
出来るだけご要望に沿えるよう、今後も適時開催していきますので、届出未済の⽅は是非早めに受
講していただきたいと思います。
さて、インプラント・セーフティー・マーク (ISM
認定)については、発⾜以来5 年経過の状況を踏ま
え、審査項目の⾒直しなどを⾏い、4⽉から更新審査を実施していくことになりました。
これにより ISM
認定が、安⼼・安全な⻭科医療機関であることの証として、広く再認識されることと期待していま
す。
今回の⾒直しのポイントは、インプラント保証制度です。これは、iDi
がISM 認定医院間でインプ
ラント治療を保証していく制度です。
この制度により、患者さんもISM 認定医院も、双⽅が安⼼して
治療を⾏えます。
患者さんにとっては、⻭科医院選択の重要な指標になるものです。
iDi の基本事業である「 安⼼・
安全な⻭科医療機関情報の提供」のため⾏っている⻭科医療機能評価(
iDi
認定)につきましても、地域包括ケアシステムにおける⻭科訪問診療、誤嚥性肺炎の予防などに対する
厚労省の動向なども踏まえ、審査項目の⾒直しを⾏っているところです。
こちらも、ISM 認定と同様
に、4⽉から更新審査を開始いたしますので、認定医院の皆様におかれましては、是非認定の更新をさ
れますようご案内いたします。
次に、昨今の超⾼齢社会における課題として、医科⻭科連携や居宅、介護施設における⻭科医療のあり
⽅が問われています。 iDi
では、⼤⼿介護事業者及び⼤⼿医療法⼈グループの施設において、誤嚥性肺
炎・認知症・胃ろうの予防などを掲げた⻭科訪問診療のパイロット事業を⾏っているところですが、昨
年末からは、更に別の⼤⼿介護事業者との話し合いが進んでおり、いずれその結果をご報告できると思
います。 超⾼齢社会の医療・
介護における⻭科医療の必要性がより⾼まってきている中、相互信頼によ
る医科⻭科、介護連携を目指すiDi
のパイロット事業はますます重要となってまいります。
最後に、昨年11 ⽉に⽇本⽼年⻭科医学会が
「⼝腔機能低下症」の診断基準を発表しました。 ① ⼝の
中の細菌数 ② ⼝の中の乾燥度具合 ③ 嚙み合わせる⼒ ④
⾆や唇の運動機能 ⑤ ⾆が⾷べ物を 押しつぶす圧⼒ ⑥ 噛む機能
⑦ 飲み込む機能
の7項目を検査し、3項目が基準以下なら該当する
としています。
様々な課題が出てくると思いますが、今後も注視していきたいところです。
【松本満茂の編集コラム】
iDi歯科学会に全国から多数出席 関心の高さ示す
ここ数年、認知症の予防や対策についての話題がマスコミなどを賑わせ、国民にとっての一大関心事となっています。
医療・介護の専門家による講演会やセミナーが大変多く開催されるようになっていますが、口の健康と認知症の関係など、
歯科分野での研究や報告もされるようになってきています。そのような背景も踏まえ、
iDi歯科学会では2016年9月11日(日)東京医科歯科大学において『歯科医療のちから』と題し、
高齢者歯科医療をテーマとした学術大会を開催しました。
特別講演では、①「認知症500万人時代:自分事としての認知症」朝田
隆 先生(東京医科歯科大学特任教授)、
②「お家に行こう~地域における食支援~」菊谷 武
先生(日本歯科大学教授)のご両名をお招きし、
それぞれ最新の知見や展望についてお話しいただきました。
朝田教授は、最近の認知症を取り巻く社会状況や、予防の考え方などを説明しながら、
「歯科の分野も関係しており、歯科医師にも、認知症の予防について助言や説明をできるように理解を深めてほしい」
と訴えておられました。また、菊谷教授は「食」について、臨床研究のデータを示しつつ、
「生活の中でいかに食事が重要か指摘され、それに伴い咀嚼機能の重要性が再確認されている。
歯科はその専門家として食支援していくことが社会から求められている」と強調しました。
会場は、全国からの参加者で満席となり、熱心にメモをとるなど関心の高さがうかがえました。
さて、インプラント・セーフティーマーク認定制度における「インプラント保証システム」
についての説明会が10月22日に行われます。
この制度の特徴はISM認定歯科医院とその患者様からの相談などにも対応するというもので、
施術医院、患者様双方が、より安心してインプラント治療に臨めるようにしようとするものです。
最後に、今回の診療報酬改定で新設された「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」についてですが、
政策的には「包括された高点数」という誘導が見えてきます。
「外来環」と「歯援診」両方の施設基準を満たすなど、決して低いハードルではありませんが、
「か強診」の施設基準を目指し、多くの歯科医院が努力しているようです。
iDiでは、当該施設基準取得のための研修会を多数回開催し、機会提供に努めております。
iDi会員の皆様におかれましても、「外来環」、「歯援診」に加え、「か強診」の取得もご検討されるようよろしくお願いいたします。
【松本満茂の編集コラム】
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」への強い関心 :か強診・外来環・歯援診施設基準研修会に多数の受講者
堀 憲郎
日歯会長として初めての日本歯科医師会代議員会が6月16、17
日に開催され、波乱なく新たなスタートを切りました。続いて、注目され
た参院議員選挙では、歯科関連で埼玉県選挙区の関⼝
昌⼀候補(自民党)、 全国比例の山田 宏候補
(自民党・都歯連盟推薦)が当選、西村 まさみ候
補(民進党)が落選となりました。
今回は、山田候補の推薦を巡り様々な議論がありましたが、結果を受け今後、歯科界がどのように関与していくのか注目していくところです。
さて、臨床の現場では、2016 年度診療報酬改定で新設された「
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療
所」への対応が続いているようです。その施設基準では
「外来環」と「歯援診」の基準を満たすことが
必要ですが、そのためにiDi
が主催している研修会(3月〜6月)には予想以上の参加者があり、主催
者側としても驚いています。需要にこたえるためにも、秋以降さらなる研修会開催を検討しています。
また、今後注目を集めると予想されるISM 制度における10
年保障 ・メンテナンスの実施では、会員
アンケートの集約・確定を終え、9月に会員に案内することで、スタートしていくことになりました。
患者様の転居や介護施設への入所など、住環境の変化があっても、継続してメンテナンスなどを含めた
保障を行いますので、懸念することなく制度を活用していただきたいと思います。
8月21日にはiDi近畿
・中部支部主催で、「糖尿病と食事療法」をテーマに今井
佐恵子氏 (京都女
子大学家政学部教授)の講演会を行います。また、iDi
歯科学会(9月11日・東京医科歯科大学)も2
か月後に迫ってきました。いま歯科医療界でも、その関連性が注目されている「認知症」について、研
究の第⼀人者である朝田
隆氏(東京医科歯科大学特任教授)の特別講演「認知症500万人時代:自分事
としての認知症」、歯科訪問診療・
高齢者歯科医療のスペシャリストである菊谷
武氏(日本歯科大学教 授)の特別講演
「お家に行こう!〜地域における食支援〜」、そしてシンポジウムとして
「歯科訪問診療
の現場で求められていること」という大変に中身の濃い内容になっています。
会員の皆様にはスタッフ含めた多数の参加をお勧めします。iDi
でも、介護施設関係者など、関連性の高い方々に参加を呼び掛
けているところです。
最後に、新たな動きとして、厚労省は、国民の視点に立った在宅医療の推進・普及啓発を図ること目
的とした「全国在宅医療会議」の初会合を7月に開きました。「歯科的関与は不可欠」という時代の趨勢
もあり、iDi
としても情報収集に努めていきますので、今後ともiDi
の活動にご理解ご協力をお願い申し 上げます。
【松本満茂の編集コラム】
診療報酬改定で“外来環”と“歯援診”への関心高まる
2016
年診療報酬改定で注目された項目の一つが、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」(“か強診”)の新設。しかし、“か強診”には“外来環”
と“歯援診”の両基準を満たすことを必要とし、かなり高いハードルです。包括された高点数で誘導してこの条件をクリアする、より多くの歯科診療所に期待しているのが見えます。それは、この政策の実施で、歯科診療機関の差別化と機能分化を進めようとする厚労省の意図が明確に出ました。
現実的に生き残りを意識することで、“外来環”と“歯援診”の基準を満たすため受講の動機付けになると予想されます。こうした事態の前からIDIでは、この研修講習会を実施してきましたが、年々参加人数が増加傾向で、今年は開催地区、回数を増加していく予定にしています。
また、ニチイ学館グループの有料老人ホームでの誤嚥性肺炎の予防などに寄与できる、“G(誤嚥性肺炎)I(胃ろう)、N(認知症)=GINサービス”の実施・モデル事業として、用賀と府中の施設で行うことが決まりました。その効果を確認できるデータにより、全国展開の方向でいく話し合いになっています。さらに、ISM(インプラント
セイフティ マーク)制度についても、IDI会員全員での
10年保証の実施について会員アンケートを行ったところ、このほど過半数の賛成
・了解の回答を得たので、その実施向けスタートするところまで来ました。新ためてその内容についてもう一度詳しい文章で会員に送付します。
こうした中で、日本歯科医師会の堀憲郎・執行部は 3月10日の臨時代議員会で 24 名の理事候補者全員の承認を得て正式にスタートしました。
【松本満茂の編集コラム】
厚労省も認めるiDiの事業内容の充実に全力
新年、明けましておめでとうございます。会員の皆様には日頃よりiDi活動へのご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。本年も引き続きご支援の程よろしくお願い申し上げます。さて、振り返れば、昨年の歯科界は激動の1年でした。現役の日本歯科医師会会長ほか3名が逮捕され、新会長には堀
憲郎
氏(前日歯常務理事)が就くことになりました。また、懸念された2016年の診療報酬改定では歯科についてはプラス0.61%が見込まれ、それぞれの具体的な影響や評価はこれからですが、新年に向けて動き始めることになります。
iDiにおきましても昨年は、さまざまな事業を展開することができました。
昨年3月の設立10周年記念式典では、厚労省幹部からご来賓祝辞をいただき、iDiの事業を評価し、より深く理解をしていただくことができました。
また、昨年実施したiDiの講演会や研修会への参加者が急増したこともご報告いたします。主催者として大変な喜びを感じるとともに、その責任を実感しております。
【松本満茂の編集コラム】
雑誌「メディカルクオール」IDIの活動を評価
新しい日本歯科医師会会長を決める予備選挙の候補者が、冨野
晃 氏(前日歯副会長)、山科 透 氏(日歯会長)、堀 憲郎
氏(前日歯常務理事)に決まり選挙戦がスタートしました。代議員・選挙人による投票は12月14日から受付、12月24日午後2時で締め切り、午後2時30分から開票を始め、有効投票の半数をもっての当選となるようです。一会員としては、ただ見守るしかありませんが、日歯再生への思いは持ちたいものです。
こうした状況の中で、雑誌「メディカルクオール」(12月号)に、医療構造改革の今日的課題として「迂回献金事件で揺れる歯科医療界をめぐる課題」が扱われています。
「日歯連迂回献金事件の背景と経緯」、「地盤沈下してきた歯科医療」、「過剰感が否めない歯科医の養成」など厳しい論調の内容になっていますが、その中で「歯科医療情報推進機構(iDi)の発足10年」として本会が紹介され、その意義と期待を示す記述がされています。ポイントとして「歯科診療所評価をしたiDi認証マーク」、「一定レベル以上の安心・安全な診療所に付与するインプラント・セーフティーマーク(ISM)制度」、「歯科診療所の治療環境改善への貢献としての研修事業」、「介護保険施設・有料老人ホームなどとの連携を図り、在宅歯科医療の適切な普及を図る」の4つの柱を列記しています。最後には「iDi主催の学会・研修教育活動は、実施回数を増やし参加者も増加傾向にあるなど事業は着実に定着しているが、日歯の積極的な理解と支援を期待したいものだ」と評価とその必要性を指摘していました。改めてiDi活動の意義と責任を理事の一人として感じているところです。
さて、来年の事業になりますが、鴨井 久一 氏(日歯大名誉教授)を大会長に開催を予定している「iDi歯科学会(2016年9月11日)」について実行委員会を立ち上げ、実施要項の検討に入りました。
【松本満茂の編集コラム】
Prevent G.I.N パートナーシップへの期待
10月20日、東京地検特捜部は、高木
幹正(日本歯科医師会会長)、村田
嘉信(日本歯科医師連盟前副理事長)、堤
直文(元日本歯科医師連盟会長)の3名を政治資金規正法違反容疑で、また日歯連を公職選挙法違反容疑で起訴しました。特に日歯連という組織が起訴されたことで、関係者には衝撃がはしったところです。今後は法廷で争うことになりますが、その推移を見守っていきたいと思います。
こうした状況の中、10月30日に開催された財政制度審議会で、財務省は診療報酬の引き下げを要求することを決めたとの報道がありました。マイナス改定が基本の「薬価」だけでなく、医師・歯科医師の技術料にあたる「本体」にも引き下げを求めてくるといわれています。具体的な議論は中医協で行われ、歯科の立場からの主張をしていくでしょうが、厳しい環境にあるのは事実であり、その点の覚悟は必要かもしれません。
さて、昨今は歯科にまつわる話題として、誤嚥性肺炎の予防、認知症予防対策、地域包括ケアへの歯科的関与、口腔ケアの徹底などの言葉がマスコミを賑わしています。
【松本満茂の編集コラム】
iDi歯科学会好評博す ~開業医の視点を評価~
9月30日午後にショッキングなニュースが飛び込んできました。 「東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で、高木 幹正(日歯会長)、村田 嘉信(前理事長)、堤 直文(前々日歯連盟会長)の3名を逮捕した」というものです。4月末の東京地検特捜部の強制捜査から丸5か月後の結果です。極めて残念というしかありませんが、歯科のイメージダウンは必至で、日々臨床に努めている歯科医師ほか関係者は「言葉も出ない」のが実情だと思います。この事件については、10月22日に開催される臨時代議員会をはじめ様々な場所で議論されることと思いますが、歯科界全体で真剣に受け止める必要があると思われます。
さて、9月6日(日)に「2015年iDi歯科学会」が盛況理に開催されました。 厚生労働省医政局歯科保健課から来賓として激励の挨拶をいただく中、今回は例年にも増して、日本全国から多数のiDi会員にご参加いただきましたことに厚く御礼申し上げます。
【松本満茂の編集コラム】
介護施設からPrevent G.I.N パートナーシップの説明要望多数
9月に入り、朝夕に秋を感じる日がありますが、いかがお過ごしですか。会員におかれては、日々の臨床に努めておられることと思います。
iDi会員はご承知のことと思いますが、歯科業界のクインテッセンス社から出版(9月・発行)された、「口腔ケア
歯科衛生士の役割を問う(鴨井久一・日歯大名誉教授編著)」で、「歯科衛生士」を特集した中で、iDiが取り組んでいる活動について6ページにわたり掲載されました。
このようにマスコミでも注目され取り上げていただくことは、広く歯科関係者に理解をしていただくことにつながることからも、前向きに対応をしていくつもりあります。
また、誤嚥性肺炎の予防に寄与する、Prevent G.I.N パートナーシップの本格実施に向けたパイロット事業が、この8月から一部の社会福祉法人でスタートし、施設側からも期待を寄せていただいているところであります。確実に結果を出すことで全国に展開する端緒となると考えています。また、現在、藤沢、厚木、武蔵境、千葉、羽生、加須、用賀、府中などの施設から関心を寄せられており、説明会開催の話が出ております。その他、埼玉県老施協の理事会において説明させていただき、日本介護事業連合会との話し合いもありました。今後、連合会とはどのように関わっていけるか、両者発展させることを目指し会合を重ねてまいります。 このように順次、Prevent G.I.N パートナーシップを説明していく機会が増えてきていることは喜ばしいことであり、ここまでの活動が結実に向け着実に進んでいることを示すものであります。 この取組みの成否は、摂食嚥下を理解し、実践できる歯科医師・歯科衛生士の存在にかかっており、会員の皆様は、iDiの開催する「2015年高齢社会における歯科医療」研修会等を通じ、それらを身に付け、iDi認定歯科医師・歯科衛生士として活躍する準備を進めておいてください。
さて、ISM(インプラント・セフティーマーク)会員医院で行ったインプラント治療後の10年間保証とメインテナンス共通化などのサービス実施についてISM会員にアンケートを行い、過半数を得た場合はいよいよ実施に向け実務作業に入りたいと考えています。
【松本満茂の編集コラム】
「ISM保証制度」アンケート実施し結論へ
猛暑が続く中、皆様いかがお過ごしですか。健康に留意しつつ日々の診療に努めておられることと思います。 iDiの事業も順調に動き始めました。介護施設を多数運営するグループにおいて、誤嚥性肺炎の予防などに寄与できる、「G(誤嚥性肺炎)」「I(胃ろう)」「N(認知症)」の頭文字を取った「Prevent G.I.Nパートナーシップ」の試験導入が、この8月からスタートします。グループ側からも大きな期待を寄せていただいているところで、確実に結果を出して更なる展開へ結び付けたいと考えています。その暁には、対象となる地域が全国規模に拡大するため、iDi会員においては、秋より開催する高齢者歯科医療関連の研修会に参加し、施設・居宅の歯科医療現場で求められる「摂食・嚥下」についての知識や技術を習得しておいていただきたいと考えています。また、会員不在の地域では新たな会員の募集と研修参加を奨励し、不在地域解消に努めて参ります。このほか6月には、日本老年歯科医学会が、認知症患者対応についての学会の立場を表明しました。慎重な対応を促しながら、喫緊の課題として「臨床ガイドライン」作成に取り組んでいるとのことです。その要旨は「高齢化と認知症患者の増加が進む我が国で、認知症と口腔との関連について積極的に取り組んできた。しかし、歯科医療関係者にとって、歯科外来への受診に困難をきたした中等度以上の認知症患者に対する歯科口腔保健・歯科医療に対する取り組みは十分とはいえない状況である。このような背景と現状を鑑み、認知症患者に対する歯科口腔保健・歯科医療のあり方に関して整理を行い、現時点での日本老年歯科医学会の立場を表すものである。」 iDiでは、前述のように認既に、G.I.Nパートナーシップを立ち上げ、iDi認定歯科医師・歯科衛生士がパートナー施設と共に入所者の誤嚥性肺炎・胃ろう・認知症の予防に努めているところです。
次に、ISM(インプラント・セーフティーマーク)は、インプラント治療において非常に優れた実績と技術を持つことを認証している制度ですが、患者の立場から、更に分かりやすく安心な制度へと発展させるため、ISM会員の組織力を背景に、治療後10年保証や転居後のメンテナンス共通化を模索してきました。このことについてISM会員を対象にアンケートを実施します。同意を得られた場合には実施に向け最終的な協議に入ります。
さて、繰り返しのお願いになりますが、9月6日(日)に開かれる2015年iDi歯科医学会では、厚労省からの来賓挨拶をはじめ、患者クレーム対応、また、経営的に非常に将来性がある歯科訪問診療分野からの報告等があり、大変に充実した有用な内容となっております。より多くの会員に参加していただけますようにお願いします。
【松本満茂の編集コラム】
iDi口腔ケアサービスの理解広まる
6月の歯科界は、日本歯科医師会代議員会、日本歯科医師連盟評議員会、日本学校歯科医会総会の重要な会議が立て続けに行なわれ、会員には目が話せない時期になりました。
それぞれの会合では執行部との間で厳しい質疑応答、意見・指摘があったようです。今回は、日歯連盟の「迂回献金疑惑」がマスコミに報道され、社会的問題としてクローズアップされたこともあり、関心の高さは特別だったようです。いずれにしましても、波乱含みながら、それぞれの執行部が発足しスタートを切ったことで、まずは落ち着いた前向きな施策実行を期待しています。
特に、来年は診療報酬改定を控えていますので、余計な雑音や影響を受けることなく、臨床現場の意見が反映した内容を期待しています。
ここで注目したいのが、このほど中医協会長を退任した森田 朗
氏(社会保障・人口問題研究所長)が6月に都内で行った講演で、来年の診療報酬への展望として「在宅で療養する患者への訪問歯科診療、医科と歯科との連携強化、口腔機能の維持・向上への取り組み、歯の喪失リスク増加への対応等がある。平成28年度の改定でもこれらを踏まえて改定がされると思われる」と話したことです。また、政府からこのほど示された、いわゆる「骨太の方針」の下、経済財政諮問会議、産業競争力会議、規制改革会議などから答申が出ており、それが今後、診療報酬の議論にどのような影響を与えいくか注視する必要があります。
こうした歯科を取巻く環境・動向を踏まえ、iDiでも、厚労省保険局、老健局との議論を重ねて参りました。誤嚥性肺炎の予防などに寄与できるiDi口腔ケアシステム(名称:
G.I.Nパートナーシップ)の介護施設での実施、介護施設関係者を対象に行った、経口維持加算の見直しを含めた説明会などの実績を示し、今まで取り組んできた事業への理解を求めてきました。その結果、厚労省からは、国の事業としての展開も視野に入れた理解を示していただいています。また、9月に開催するiDi歯科学会では、来賓として挨拶をいただけることになっています。
さて、前述のiDi歯科学会では、医療安全をはじめ、患者トラブルへの対処、歯周治療、口腔ケアなど臨床現場で役に立つ充実した内容を網羅しました。また、iDi口腔ケアシステムの実際の成果についても報告があります。今後ますますiDi会員が発展していくためのヒントとなればと考えています。会員の皆様をはじめ、iDiの活動に賛同する方々にひとりでも多くご参加いただきたいと思います。
【松本満茂の編集コラム】
iDi&ニチイ学館 口腔ケアサービス提供で意見交換
迂回献金疑惑で混迷している日本歯科医師会が5月末に臨時代議員会を開催し、予備選挙で当選した 高木 幹正 氏の執行部人事案について意見を集約。代議員会後の理事会で、予定通り人事案を進めることを決定しました。6月18日に開かれる定時代議員会で提出される議案 “役員選任の件” での承認が求められます。代議員の良識に期待したいと思います。報道陣の取材に応じた大久保 満男・日歯会長は「日歯連ともっと連携すべきだった。世間の信用を失ったことは間違いなく、信頼を取り戻せるよう努める。」と述べているとおり、今回の事態は、来年度の診療報酬改定へ向け何らかの影響があることを懸念せざるを得ません。既に先月末、行革推進本部は、基礎的財政収支の2020年度黒字化に向け社会保障費を削減することを中心に歳出削減案をまとめています。いずれにしても、一刻も早く新体制で臨み信頼回復に努めてほしいものです。
さて、iDiでは5月に経口維持加算の見直しなどの介護報酬改定に伴う説明会を、介護老人福祉施設を対象に、東京、大阪、広島、福岡の各地で開催しました。参加者アンケートの回答を見ると、想像以上に経口維持加算等、歯科関連の体制が整備されていないことが明らかになりました。施設側は歯科に非常に期待を寄せており、その期待に応えられる体制の構築が急務と考えています。また、先月もお伝えしたところですが、呉市の会員からの要請で行った説明会では、実際の施設での摂食指導なども行い、その結果、会員と施設との連携が深まり、より多くの入所者を任せられることになったとのことです。会員、施設双方のますますの発展を期待します。iDiとしても、これをひとつのモデルケースとして、強力にバックアップしていきたいと考えています。
このように、社会全体の潮流として、地域における歯科と介護の連携が求められ、相互理解が広まっていくことが期待されている中、新たな展開として、訪問介護などの在宅系介護サービスから有料老人ホームなどの居住系介護サービスを全国規模で行っている「ニチイ学館」の役員等と会談をもちました。誤嚥性肺炎予防や口から食べる楽しみの支援を目的とした、iDiの口腔ケアシステムを説明し、今後の連携、事業推進について意見を交換した結果、先ずはモデル事業として関東地区の1施設を選定し、効果の実証を行うことで合意しています。ニチイ学館からもiDiとの連携による入所者のQOL向上に大変な期待を寄せている旨の話をいただいておりますので、着実な成果をあげ、今後の展開につながるようにしていきたいと思っています。その他の介護関連有力企業とも、新たな連携構築に向け交渉していく予定です。
【松本満茂の編集コラム】
NPO法人から一般社団法人へ準備中
4月30日、「東京地検特捜部が、政治資金規正法違反の疑いで東京都千代田区の日本歯科医師連盟の事務所、砂川 稔 氏(次期参院議員選挙推薦候補)、村田 嘉信 氏(日歯連盟副理事長)などの自宅を捜索・強制捜査に乗り出した」とするショッキングなニュースが飛び込んできました。日本歯科医師会、日本歯科医師連盟は、新しい会長の下、7月から新たなスタートを切ろうとする矢先だけに心配は尽きません。歯科界は過去にもこのような社会的問題を起こしましたが、私たち日常臨床に真剣に取組んでいる歯科医療従事者にとっては理解できない出来事です。ここに至っては捜査の推移を見守るほかありません。
さて、以前から内部検討していた、NPO法人歯科医療情報推進機構(iDi)の一般社団法人化の話が進んできています。これは、iDiの規模が拡大してきたことに伴い、内外関係者、有識者から助言や指摘を受けていたもので、発足に向け着実に準備が行われています。昨今では一般社団法人とすることで、対外的にその信用度が高まると同時に、より大きな責任を求められてきます。iDiもNPO法人から一般社団法人となることで、今まで行なってきた事業の再評価と今後に向けての決意を新たにし、将来の公益社団法人化につながるよう、さらなる発展を期していきたいと思います。
次に、歯科外来診療環境体制加算(海野 雅浩・東京医科歯科大学名誉教授)/ 在宅療養支援歯科診療所(森戸 光彦・鶴見大学名誉教授)の施設基準研修会が5月10日(日)に東京医科歯科大学特別講堂で開催されました。特に外来環研修会は早々に定員に達し、6月14日(日)の午前・午後の2回を追加開催するほどの盛況ぶりです。届出を行っていない方は、早々の受講をお勧めします。
【松本満茂の編集コラム】
iDi設立10周年 新たなスタート 新規事業も検討
2015年3月15日(日)iDiの設立10周年を記念した式典が浜松町東京會舘で開催されました。大変多くの方に参加していただき、盛況に終えることができましたことを厚く御礼申し上げます。当日は、来賓として厚生労働省保健局長 唐澤 剛 氏をお招きし、iDi活動へのエールをいただいたほか、首都大学大学院教授 星 旦二 氏による記念講演『なぜ「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?』が行われ、大変好評を博しました。
● iDi理事長 藤本 孝雄 挨拶要旨
「iDi設立の理念である安心・安全な歯科医療機関情報の提供は広く国民が望んでいたものです。現在の審査項目は、診療内容、改善環境、管理環境、運営環境、オフィス環境、人的環境の6項目ですが、今後は院内感染対策へのマスコミ報道に端を発した国民の関心の高まりを受け、院内感染対策にも重点を置いた審査を行なっていきたいと考えています。 口腔は健康の源です。iDiも推進している口腔健康の維持は、高齢化社会には必須です。」と自ら『8020達成者』としての思いを込めてiDi活動への新たな意欲を示されました。
● 厚生労働省保険局長 唐澤 剛 氏 挨拶要旨
「厚生労働省の重要施策『地域包括ケアシステム』は安心して暮らせる地域、つまり地域における総合的な医療介護となります。そこでは、多職種が連携して、医療介護サービスを提供する中で、歯科医師も重要な役割を担ってほしいと思っています。また歯科医療の中で、新しい動きをしていくこと、イノベーションを進めていくことが重要だと思っています。これらを推進していく上で、iDiの活動には大変な意義があります。今後はその役割をますます拡大し、歯科医療全体のレベルアップに貢献していただけることを期待しています」と激励の祝辞をいただきました。
新たな事業として、本年は、安心・安全な歯科医療情報をより広く発信するために書籍の出版を行います。定期的な発刊につなげることで、国民の利益と会員の発展に寄与していきたいと考えています。また、iDiの主な事業である「インプラント・セーフティーマーク」認証制度に関し、会員医院で施術されたインプラントの保証制度について、ISM会員の理解を得たうえで、正式発表する見通しとなっています。
【松本満茂の編集コラム】
注目された日本歯科医師会の次期会長は、代議員・選挙人の投票によって高木幹正氏(日歯連盟会長・岐阜県歯科医師会会長)に、また、日本歯科医学会会長には住友雅人会長が再選されました。中でも注目されるのが、日本歯科医学会が日本医師会からの独立を提案していることで、今後の推移に関心が集まります。いずれにしましても新執行部は7月からスタートすることになっており、日歯と日歯学会との新たな連携を通して、日歯の会員や国民の口腔保健に大きく貢献できる政策を講じてほしいと思っています。
さて、臨床現場での課題の一つに「歯科衛生士の確保」があります。その必要性は知りつつ、現実には常勤・非常勤を問わず確保に歯科医院は苦労しています。この問題は、地域の問題でなく全国的な問題なっています。こうした状況を鑑みて、問題解決の一助とするため2月14 日、「歯科衛生士復職支援対策連絡協議会」と題して、日本歯科医師会、日本歯科衛生士会、歯科医療振興推進財団、全国歯科衛生士教育協議会の役員が参加し講演・議論が行われました。意欲的に取り組んでいる地区からの実践例などが紹介・報告されました。このように歯科衛生士への期待は高まるばかりです。現在、iDi では研修を受けた歯科医師・歯科衛生士を派遣し、iDi 口腔ケアシステムを介護老人福祉施設や有料老人ホームに提供しています。今後ますます、iDi 歯科医師・歯科衛生士のレベルアップを図り、誤嚥性肺炎の防止、認知症予防、胃ろうの減少などに貢献してまいります。実践力をつける研修会をさらに充実・実施して参りますので、今後の歯科界に絶対的に必要な高齢者歯科の分野に意欲的な会員は是非参加していただきたいと思います。
最近では、2月8日に「高齢者歯科医療の問題点と対応」(iDi 近畿・中部支部主催・大阪)を、2月22 日には「誤嚥性肺炎や認知症の減少のための多職種連携」(iDi 九州支部主催・福岡)を開催しました。それぞれ多数の参加者があり高齢者歯科への関心が高まっていると感じます。最後に、3月15 日開催のiDi 設立10 周年記念式典が迫ってきました。歯科界の激変の中で刻んできた10 年の歴史とその歩みを振り返ると同時に、これからのiDi について、講師、参加者と一緒に懇談するなどして親睦を深めていただきたいと思っていますので、是非ご参加ください。
【松本満茂の編集コラム】
新規事業:“地方創生”へのアイデア提案・募集
昨年末から候補者2人による次期日本歯科医師会会長選挙活動が激しくなっているようです。結果はともかく、日歯会長としての見識・政策を期待したいところで、両陣営には正々堂々と戦ってほしいものです。また、日本歯科医師連盟は1月23日、臨時評議員会を開催し、来年7月に予定されている参議院議員選挙の職域代表として砂川稔氏(千葉県歯科医師連盟会長・58歳・日大歯学部卒)を候補者として正式決定し、夏の参議院議員選挙に向けてスタートすることになりました。
さて、前号でも案内しましたが、iDiとして3月15日、設立10周年記念式典を開催し、星旦二・首都大学東京教授による特別講演「なぜ、“かかりつけ歯科医”のいる人は長寿なのか?」や懇親会が行われます。厚労省からも来賓を招き、挨拶をいただけることになっております。特別講演では、“かかりつけ歯科医”の重要性・必要性の話を聞き、私たち歯科医療従事者の社会的重要性を改めて自覚し、会員の奮起につなげていただきたいと思います。また、懇親会では、会員相互の親睦を深め、広く情報・意見の交換を行ってください。とても有意義な式典ですので、多くの会員に参加していただけるようお願いいたします。さて、政府は目玉政策の一つである“地方創生枠”を設け、新規事業を予定しています。この特徴は、地域からのアイデアを提案する形を取っており、地方自治体は政府に事業を申請することができ、予算の使途はそれぞれの自治体が決めることになっています。地域活性化になる、あるいは地域の特性を生かした事業を求めています。厚労省の枠において、iDiとしても何らかの事業政策に関与したいと思っていますので、アイデアをお持ちの会員は是非お知らせください。
また、厚労省は1月27日に「認知症施策推進総合戦略」(認知症国家戦略・新オレンジプラン)を公表しました。2025年になると認知症の高齢者は約700万人に達すると推計しています。「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で、その人らしく暮らし続けられるような社会の実現」を基本的な考え方として、その施策としては「学校で高齢者への理解を深めるような教育を進める」「歯科医師と薬剤師の認知症対応力を向上させる」「認知症サポーター養成目標を600万人から800万人に引き上げる(2017年度末)」などが盛り込まれています。歯科医師の認知症患者への対応力向上が求められているところです。
【松本満茂の編集コラム】
インプラント治療の10年保証制度を実施へ
会員の皆様、2015年もよろしくお願いいたします。振り返れば2014年は天候不順などによる自然災害が多かったこと、また4月の診療報酬改定、12月の衆議院総選挙と何かと慌しい年でもありました。そうした中、iDiは2015年に設立10周年を迎えることとなりました、来る3月15日に記念式典を開催します。星旦二・首都大学東京教授の特別講演「なぜ、“かかりつけ歯科医”のいる人は長寿なのか?」や懇親会を予定しています。今日までの歩みを踏まえながら今後に向けて決意を新たにしているところでございますので、是非多くの会員に参加していただけるようお願い申し上げます。
さて、2015年もiDiでは、従来事業ほか新規事業を併せて推進していきますが、先ずはインプラント治療保証制度の実施です。ISM認定歯科医院でインプラント治療を受けた方は、転勤などで住居が変わっても、転居先近くのISM認定歯科医院でメンテナンスなど以前と同様なサービスを受けられるようにし、10年間の保証をしていくものです。早い時期に会員に了解していただけるようにしていきますので、正式に決まり次第報告していきます。次に、政府は目玉政策の一つとして“地方創生枠”予算をつけることになっています。地方自治体は政府に事業を申請することができ、予算の使途はそれぞれの自治体が決めることになっています。まさに地方自治体がその事業を選択することになります。企業誘致や転入・出産の支援など人口減の抑止、あるいは地域を活性化させるための対策などが想定されていますが、この視点を踏まえて、iDiとして何らかの事業政策に関与できないか検討していきたいと考えています。
もう一つは、民間の第三者機関「医療事故調査・支援センター」の発足に関連することです。診療事故について真相究明に軸足を置いた調査の枠組みが動き出し、医療ミスなどが原因で起きた死亡事故を調査する民間の第三者機関「医療事故調査・支援センター」が、2015年10月に導入されることになりました。この第三者機関機能を、iDiの事業(歯科限定)の一つにできないか検討していくことにしています。このように様々な事業に取り組んでいきますが、これも会員のご協力があってのことですので改めてご理解と実現に向けてのご支援をお願い申し上げます。
【松本満茂の編集コラム】
有料老人ホームに対して口腔ケア事業の交渉へ
師走に入り今年も残りわずかとなりました。皆様にとってはどのような1年でしたでしょうか。
今年は4月から実施された2014年度診療報酬改定以後、臨床現場にどのような影響があるのか注目されましたが、多くの人が“改定前と大きな変化を感じない”というのが実感のようで、拍子抜けの感は否めず、歯科業界全体の活力が感じられません。こうした中にあっても、iDiの年間事業は会員皆様のご協力により予定どおり実施することができましたことを御礼申し上げます。
さて、この度、新たに“有料老人ホーム”に対して、既にスタートしているiDiの口腔ケアサービスを提供していくことになりました。これは、皆様既にご存知のとおり、介護老人福祉施設などの入所者に対してiDi式の口腔ケアを行うことによって、誤嚥性肺炎・認知症・胃ろうを減少させる事業です。今まで行ってきた特養、老健施設に加え、有料老人ホーム関連企業・組織に対しても今月から働きかけています。事業実績があるiDiとして、その範囲を着実に拡充していきたいと思います。事業範囲の拡大にともない、今後、全国各都道府県単位で中核となる認定医院を置き、先ずはその医院が中心となって各施設へのサービス拡大や訪問に対応する歯科医院育成の任に当たることを想定しています。
また、医療・介護連携についてのひとつの動きとして、2018年には診療報酬・介護報酬改定が同時に行なわれることになっています。このことからも明らかなように、厚労省としては“医療・介護の連携”の効率化を求めていくことになりそうです。
その他、千葉大学医学部附属病院での「口腔悪性腫瘍に対する抗菌投薬期間」(丹治秀樹・千葉大医学部教授)や、国保旭中央病院歯科での「DPC算定で入ってくる診療報酬(平均額)と仮にそれを出来高で計算した場合の診療報酬(平均額)を口腔ケアの有無別に集計・分析」(秋葉正一・歯科口腔外科部長)などの報告が、口腔ケアの有効性があるデータとして取り上げられています。これらにより、ますます口腔ケアサービスの必要性が医科や介護の専門家の間にも広まっていくと予想されます。
最後に、来年からiDiホームページを刷新いたします。これにより、今まで以上に国民に対する「安心・安全な歯科医療情報の提供」に努め、また会員との意思疎通の場にしていきたいと考えています。来年が会員皆様にとって良い年となりますようお祈りして、年末のご挨拶とさせていただきます。
【松本満茂の編集コラム】
インプラント・セーフティーマーク認証取得医院での インプラント治療に「10年の共通保障」
11月に入り今年も残すところあと2ヶ月となりました。本年は歯援診・外来環施設基準研修会の全国4都市開催や歯科衛生士向けの実地研修など、iDi会員の発展に資するよう活動を展開してきましたが、ここで更にひとつ報告することがあります。
インプラント・セーフティーマーク(ISM)認証制度発足からの懸案であったインプラント保証制度について、インプラント担当
鈴木 仙一
理事を中心に協議を重ねて参りました。その結果、ISM認証取得医院で受けたインプラント治療には、10年間の共通保障、同時に、患者には年2回以上のメンテナンスを引き続き受けることを義務付けていくことで検討しています。
これは、患者の転勤・転居・介護施設への入所によって住居が変わっても、近隣のISM認証取得医院で継続したサービスを受けられるようにするしくみです。患者には、ISM認証取得医院の実績と技術力による安全、共通保障やメンテナンスの相互利用などの安心を提供し、ISM認証取得医院での治療を選択してもらうことにつながります。
年明けには、改めて詳細や進捗状況などを報告させていただきます。
さて、iDiは来年で設立10周年を迎えることになりました。そこで、来年3月8日に厚労省からの来賓を招いた記念パーティーを企画しています。特別講演では、「なぜ、“かかりつけ歯科医”のいる人は長寿なのか?」などの著書がある、星旦二 首都大学東京(旧都立大学)教授の講演を予定しています。歯科医療発展への期待、iDiへのエールを送っていただけると思います。会員の皆様には是非ご参加いただけるようお願いします。
歯科訪問診療への関心は依然として高いものがあり、iDiでは歯科医師・歯科衛生士に質の高い歯科訪問診療を実践するための研修会を実施しています。会員からの要望もあり、その説明、研修会を来年2月、近畿・中部支部(大阪市)並びに福岡市で行う予定になっており、全国各地にiDiの口腔ケアサービスを広め、誤嚥性肺炎の予防に努めていきたいと考えています。
最後に、厚労省医政局が歯科衛生士法の一部改正(施行平成27年4月1日)に関連する通知を出しました。改正要旨は「歯科衛生士が予防処置をする際には、歯科医師の指導の下として、“直接の”指導までは要しないこと」「歯科衛生士が業務を行うに当たり、歯科医師その他の歯科医療関係者との緊密なる連携を図り、適正な歯科医療の確保に努めなくてはならないこと」。また、病院・介護施設等においても同様な通知が出されたのと同時に、留意事項として「歯科医師以外の者が歯科衛生士に指導又は支持を行うために設けられたものではないこと」となっており、改めて理解していただくようお願い致します。